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青木 秀之Hideyuki Aoki
出身:栃木県宇都宮市
教授
研究分野:移動現象学、熱工学、燃焼工学
研究内容:噴霧器を適切にハンドリングすることで、最適な塗着効率を実現し、自動車製造コストの削減や効率を向上させる。 環境・運動性能に優れる自動車用タイヤを製造するための材料(カーボンブラック)の開発を加速する。
ひとこと:「実験や数値解析の技術を自分の技とし、応用展開できるだけの俯瞰力・総合力を自ら開拓しよう!」
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浅井 圭介Keisuke Asai
出身:愛知県名古屋市
教授
1986年、東京大学工学部卒業。同年、ソニー株式会社入社。ソニー中央研究所での勤務、電子技術総合研究所へ出向の後、退社、東京大学大学院工学系研究科入学。1991年、同修士課程修了。同年、東京大学助手に就任。1996年、博士(工学)取得。同大学講師、助教授を経て、2003年、東北大学教授に着任、現在に至る。かねてより低次元構造体の物性解明と機能発現・制御に関する研究に従事しており、これに加えて、東北大学への異動以降、放射線誘起現象解明のための学理の深化と放射線検出・計測技術の高度化に取り組んでいる。
研究分野:光物性、低次元電子系、励起子、放射線物性、シンチレーション
研究内容:・電荷担体の自在な制御を達成し、革新的な光機能を創出する。
・放射線の検出・計測技術の高度化によって、学術研究から医療、さらには多様な産業に亘る広範な分野での放射線利用に係る課題を解決する。ひとこと:According to Darwin’s Origin of Species, it is not the most intellectual of the species that survives; it is not the strongest that survives; but the species that survives is the one that is able best to adapt and adjust to the changing environment in which it finds itself. 皆さん、『反脆弱性』を身に付けてください!
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阿部 博弥Hiroya Abe
出身:山形県酒田市
准教授
鶴岡工業高等専門学校物質工学科卒業。東北大学工学部化学・バイオ工学科に3年次編入後、博士前期課程および後期課程に進学し、2018年9月に博士号取得。同年10月から同大材料科学高等研究所助手、2019年より現職の同大学際科学フロンティア研究所として着任、2023年4月より同大大学院バイオ工学専攻を兼任。高分子材料科学および電気化学を専門とし、生物模倣材料や電極触媒、バイオ分析化学等へ広く研究を展開。
研究分野:生物模倣学、高分子化学、電気化学、分析化学
研究内容:生物から着想を得た材料設計、生物を解析する電気化学デバイス
ひとこと:生き物の魅力を化学の魅力へ
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アレクサンダー グスマンAlexander Guzman
Bogota, Colombia
特任助教
After obtaining a Chemical Engineering degree from the University of America in Colombia in 2005, I joined one of the biggest petrochemical companies in Latin America. Later on, in 2012 I got a scholarship from the government of Japan to continue my studies, obtaining a master’s degree in Management from the Ritsumeikan Asia Pacific University (2014), and a Ph.D. in Technology Management from the Ritsumeikan University in Japan (2018). Currently, I hold a position as a specially appointed assistant professor at the Department of Chemical Engineering of Tohoku University. My research results have been mainly related to the application of data science and artificial intelligence for the environmental analysis of chemical processes.
研究分野:Carbon Capture and Utilization, Material Informatics, Fuzzy Inference Systems, Life Cycle Assessment, Risk Assessment
研究内容:Environmental assessment of emerging industrial technologies Risk assessment using artificial intelligence
ひとこと:「Let's shape new industrial developments for a greener world through the synergy of big minds and technology!」
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壹岐 伸彦Nobuhiko Iki
出身:宮城県仙台市
教授
東北大学工学部化学系に入学後、大学院に進学。金属錯体と分離法に基づく金属イオンの超微量分析法の開発に着手。その間文部省の交換留学生としてインペリアルカレッジロンドンに留学し、溶液内錯体の構造解析に造詣を深める。博士(工学)取得後、アイオワ州立大・エイムズ研究所で生体分子の分離分析法の研究に従事。1年半の博士研究員生活を終えて1996年に東北大学工学部助手に着任し、環状分子チアカリックスアレーンの機能開拓に着手。環境科学研究科准教授を経て2015年4月より教授。ランタニド-チアカリックスアレーン錯体や白金-ジラジカル錯体の織りなす発光、吸光、光熱変換や光エネルギー変換、磁気緩和など多彩な機能を開拓し、診断・治療へ展開中。
研究分野:分析化学、錯体化学、機能創造化学
研究内容:構成要素の機能を越えた金属錯体を創る
ひとこと:「物質の創製は化学者の特権。物質創製を通して化学進化へ参画しましょう!」
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石丸 泰寛Yasuhiro Ishimaru
出身:富山県高岡市
准教授
東京大学農学部卒。東京大学大学院農学生命科学研究科で博士取得後、東北大学大学院理学研究科の助教を経て現職、植物の物質輸送の分子メカニズムを解明すべく、金属イオンや植物ホルモンの輸送体を発見し、貧血を緩和するイネの創製やカドミウム極低吸収品種「コシヒカリ環 1 号」の社会実装に参画。現在の研究は、イオン輸送体による膜電位制御機構を活用した環境ストレス耐性植物の創製。
研究分野:土壌肥料学、植物栄養学、植物分子生物学、ケミカルバイオロジー
研究内容:激動する環境に適応できる植物を開発して、世界人口を支える食料生産を行う。
ひとこと:「面白きこともなき世におもしろく」
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伊藤 智之Tomoyuki Ito
出身:千葉県 市川市
特任助教
東北大学工学部に入学後、大学院に進学。2022年3月にバイオ工学専攻修了、博士(工学)を取得。その後、東北大学の工学研究科特任助教として採用、現在に至る。学生時代は医薬品や診断薬としても用いられる抗体を模倣した「抗体様分子」の開発に従事。現在は様々なタンパク質分子を 対象として機能の改変・向上に取り組んでいる。その中で機械学習やバイオインフォマティクスといった情報科学技術を取り入れることで、これまでより確実な分子デザインプロセスの開発を目指している。
研究分野:タンパク質工学、バイオ医薬、バイオインフォマティクス
研究内容:新たなタンパク質をデザインする技術をつくり、バイオ医薬品や酵素の開発を促進する
ひとこと:「タンパク質デザインの幅は無限です!楽しみましょう!」
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伊野 浩介Kosuke Ino
出身:愛知県安城市
准教授
名古屋大学工学部に入学後、同大学院に進学。2008年3月に工学博士を取得。2008年4月に東北大学環境科学研究科の助教に採用。2017年10月より東北大学工学研究科の准教授。学生時代は細胞パターニングによる生体様臓器の構築に関する研究に従事。その後、電気化学デバイス・システムの細胞工学へのアプローチに関する研究に取り組む。具体的には、3次元培養細胞の機能評価に向けた電気化学バイオセンサの開発や、電気化学デバイスを用いた3次元細胞培養システムを開発している。
研究分野:電気化学、マイクロナノ化学、分析化学、細胞工学
研究内容:細胞計測のためのバイオセンサ開発、細胞培養システムの開発。
ひとこと:「電気“化学”の力で細胞を計測したり、培養臓器を作ったりしませんか? 」
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猪股 宏Hiroshi Inomata
出身:宮城県岩沼市
特任教授
東北大学工学部に入学後、大学院に進学。1984年3月博士課程単位修得退学、1986年1月修了(材料化学専攻)、工学博士。東北大学助手(工学部)に採用、工学部講師、助教授を経て1997年教授。卒論は高粘性流体の攪拌混合だったが、大学院から化工熱力学に関する研究にシフト。高圧相平衡の測定と推算に関する研究に従事。高圧技術の応用として超臨界流体の研究に展開し、その基礎物性の推算と応用技術の開発に取り組む。超臨界CO₂を用いたクリーニング・洗浄プロセスを開発・実用化。
研究分野:流体物性、超臨界流体、化工熱力学、抽出分離、状態方程式
研究内容:超臨界流体を利用した地球と人に優しい分離技術で食糧・環境問題に貢献する
ひとこと:「固定概念を取り払ってチャレンジしよう」
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今泉 璃城Riki Imaizumi
出身:石川県穴水町
特任助教
金沢大学理工学域に入学後、同大学院へ進学。2024年3月に自然科学研究科物質化学専攻修了、博士(理学)。2024年4月より東北大学工学研究科の特任助教に採用、現在に至る。学生時代は、講義を通して人類が意識的・無意識的に活用してきた植物二次代謝(特化代謝)に強い興味を抱き、X線結晶構造解析を軸に、主として構造的な観点から代謝酵素群の触媒機構の解明と高機能化に従事。現在は、タンパク質―脂質間相互作用や、タンパク質間相互作用による酵素の機能制御にも注目し、研究に取り組んでいる。
研究分野:構造生物学、生化学、酵素学
研究内容:"・タンパク質の立体構造を明らかにすることで、様々な物質が生物の中で合成されるメカニズムを解明する
・周囲の環境にタンパク質がどのような影響を受け、機能が変化するかを明らかにする"ひとこと:「「なぜ?」を大切に。時間は有限であることを自覚し、有意義な毎日を過ごしていきましょう!」
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魚住 信之Nobuyuki Uozumi
出身:愛知県名古屋市
教授
1982年名古屋大学農学部に入学後、同大学院に進学。1989年博士課程途中に名古屋大学工学部助手に着任。1995年名古屋大学生物機能研究センター助教授、2004年同教授、2007年本学教授。学生時代は分子生物学・遺伝子工学・生物化学を用いたー遺伝子二酵素の解明。助手の時は微生物・植物の再分化制御とバイオリアクター培養。UC San Diegoで植物イオンチャネル電気生理学解析を行った後、膜輸送体を主軸とする生物の環境応答・光合成最適化の分子メカニズムの解析・制御法の開発を行っている。
研究分野:分子生物学、生物工学、生物化学、電気生理学、ケミカルバイオロジー
研究内容:環境ストレス耐性の強化にかかわる遺伝子と膜輸送系の解明
バイオスティミュラント(生物刺激剤)の開発ひとこと:「周りに左右されずに、自分が本当にやりたい良い研究を大学の時に行えるとよいですね。」
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内田 美穂Miho Uchida
出身:岩手県一関市
特任教授
東北大学工学部に入学後、大学院に進学、修士課程を修了した後、大学外の機関に就職。その後、大学院に戻り1997年3月に応用化学専攻を修了、博士(工学)。7年間東北大学工学研究科と環境科学研究科に助手で所属した後、仙台市太白区にある東北工業大学工学部の准教授に着任。2019年4月より東北工業大学教授、2020年4月より東北大学工学研究科特任教授。現在は、生活環境や行動様式が人の化学物質曝露に及ぼす影響を評価するために、屋外や室内での大気や空気質測定、曝露量解析を行っている。
研究分野:環境測定分析、化学物質の曝露解析、環境影響評価
研究内容:環境中の化学物質を測って、量って、計って、影響やリスクを評価しています。
ひとこと:「Think Globally, Act Locally and Think Locally, Act Globally !」
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梅津 光央Mitsuo Umetsu
出身:福島県郡山市
教授
東北大工学部に入学後、大学院に進学。2000年3月に生物工学専攻修了、博士(工学)。その後、ライデン大学での研究員を経て、東北大学大学院工学研究科の助手に採用、2014年4月より教授。学生時代は、光合成における光捕獲分子クロロフィルと格闘しながら量子化学と物理化学の土台をつくり、卒業後は生き物の視点からナノテクノロジーの世界を描く研究に没頭。現在では、バイオ医薬品の開発を題材に人間とAIの共存を目指している。
研究分野:タンパク質工学、バイオ医薬、バイオリファイナリー、ナノバイオテクノロジー
研究内容:AIを利用して、高い薬効を示すバイオ医薬品をつくる。
ひとこと:「私はタンパク質が大好きです。でも数年後は違っているかもしれません。それでいいんです!」
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ELLENELLEN
出身:ジャカルタ・インドネシア
特任助教
2014年4月に文部科学省の奨学金を受け、日本に留学して東北大学の大学院で研究を行いました。修士(2016年)と博士(2019年)を生物分子工学で取得し、主に大腸菌のカリウム輸送システムを研究しています。私の研究は、日本学術振興会(JSPS)の若手研究者特別研究員DC2プログラム(2019年)に採択されました。卒業後は、博士研究員として研究を続けながら、植物のカリウムトランスポーターを研究するためにいくつかの共同プロジェクトを行いました。2021年4月から特任助教に就任しました。様々な環境変化に対応するために重要な生体膜で機能するチャネル・トランスポーターの研究を続けていきます。
研究分野:微生物学、分子生物学
研究内容:大腸菌の変異株を作り、各種トランスポーターの陽イオン取り込み活性を測定する。
ひとこと:「Let's explore the nature through biotechnology!」
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大井 秀一Shuichi Oi
出身:青森県八戸市
教授
東北大学工学部に入学後、大学院に進学、1992年3月に応用化学専攻終了、博士(工学)、その後、東北大学工学部助手に採用、工学研究科准教授を経て2008年10月より教授、学生時代は有機分子の鏡像異性体を識別、分離に関する研究に従事、その後、有機合成反応、特に、遷移金属触媒を用いた有機反応の開発に取り組む。いくつもの新しい触媒的有機合成反応、不斉合成反応の開発に成功している。また、開発した反応を応用して電子材料や発光材料の開発にも取り組んでいる。
研究分野:有機合成化学、有機金属化学、錯体化学
研究内容:金属の力を借りた新しい合成反応の開発
ひとこと:「世界で誰も知らないことに挑戦しよう。」
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大田 昌樹Masaki Ota
出身:埼玉県大宮市(さいたま市)
准教授
東北大学工学部に入学後、大学院に進学。2007年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)。その後、工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター助教に採用、2010年にはドイツ・カールスルーエ大学客員研究員に採用、2019年より環境科学研究科准教授(Distinguished Researcher)。 学生時代はガスハイドレートや藻類バイオマスによる二酸化炭素変換技術に関する研究に従事。その後、超臨界二酸化炭素抽出法の派生として亜臨界溶媒分離装置を実用化、熱力学物性に基づく理論予測法も独自に開発。
研究分野:化学工学、熱力学、物理化学、環境工学、生物工学
研究内容:脱毒性有機溶媒を志向したひとと環境にやさしい医薬食品飲料・化粧品・化成品の製造法の開発
東北大学発の知の創造への挑戦ひとこと:「勉強する意味とは-個性豊かなアンテナを育てよう!ー」
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大野 肇Hajime Ohno
出身:富山県富山市
准教授
東北大学工学部材料科学総合学科に入学後、大学院環境科学研究科へ進学。2014年3月に環境科学専攻修了、博士(環境科学)。その後米国Yale大学での研究員を経て、2015年9月に工学研究科化学工学専攻助教として着任。学生時代に学んだ金属プロセス工学と物質フロー・サプライチェーンの可視化に加え、化学工学着任後から取り組むプロセス設計とライフサイクル思考を融合した技術評価を駆使し、循環型社会構築に向けた要素技術のシステム化や開発指針の演繹的提示を研究活動の中心とする。
研究分野:物質フロー解析、ライフサイクル評価、プロセス設計
研究内容:モノの流れを見える化し循環型社会実現への鍵となる産業・技術を見つける
CO₂排出実質ゼロ達成にむけた革新的技術の評価と組み合わせの探索ひとこと:「ミクロな視点とマクロな視点を繋げば未来の社会が見えてくる」
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柏崎 亜樹Aki Kashiwazaki
出身:山形県西村山郡
助教
山形大学工学部機能高分子工学科・大学院機能高分子工学専攻を修了後、バイオマテリアル研究の道を目指し自治医科大学医学研究科に進学。博士(医学)。その後、九州大学先導物質化学研究所学術研究員、九州大学歯学研究院特任助教、福岡大学機能・構造マテリアル研究所特命研究助教等を経て2024年5月より東北大学工学研究科助教に採用。自身の先天性心疾患の経験から、幼い頃の夢は人工心肺装置や人工血管を作る研究者。病気を克服し、夢も叶えつつある現在、「工学と医学の架け橋」として医歯薬の分野で広く医療に貢献することを目指している。
研究分野:医用高分子、歯科生体材料、ドラックデリバリーシステム、高分子合成、高分子表面/界面
研究内容:生体にやさしいポリマーを作る
ひとこと:「私たちの身体を構成し、日常生活にも溢れている高分子を、一緒に探究していきましょう!」
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神永 健一Kenichi Kaminaga
出身:千葉県船橋市
助教
東京工業大工学部に入学・卒業後、東大大学院理学系研究科化学専攻に進学。2018年3月に化学専攻修了、博士(理学)。その後、学振PDを経て東北大材料科学高等研究所の助手に採用。2020年4月より現職。学生時代は電気伝導性希土類酸化物に関する研究に従事。その後、新物質となる磁性酸化物と酸化物超伝導体の開発に取り組む。実験による現象把握と第一原理計算などの理論計算による現象予測を両輪として複雑な物理現象の謎を解き明かす。
研究分野:酸化物エレクトロニクス、超伝導、強磁性、スピントロニクス、真空
研究内容:きのうまでこの世になかった新物質を創造する
ひとこと:「世界を一変させるような新物質を創造しよう!」
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唐島田 龍之介Ryunosuke Karashimada
出身:富山県滑川市
助教
2011年3月富山高等専門学校専攻科機能材料システム学専攻修了後、2011年4月東北大学大学院環境科学研究科博士課程前期2年の課程に入学。2013年4月に同大学院博士課程後期3年の課程に進学し、2016年3月に博士(学術)を取得。同年4月から現職。
研究分野:分析化学、錯体化学
研究内容:有機分子と金属イオンを組み合わせた金属錯体をデザインして新しい物質を創製し、バイオイメージングや発光材料へ応用を目指す。
ひとこと:「発光する物質を扱うのは楽しいですよ!」
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川本 弘樹Hiroki Kawamoto
出身:奈良県奈良市
助教
東北大工学部に入学後、東北大学大学院工学研究科に進学。2023年4月に応用化学専攻修了、博士(工学)。その後、同専攻の浅井研究室助教に着任。学生時代から、放射線線量の積算値を計測する材料 (ドシメータ) に関する研究に従事。ドシメータ材料の動作原理解明から新材料創製など、基礎から応用まで幅広い内容の研究を行っている。
研究分野:放射線化学、物理化学、材料化学
研究内容:目に見えない放射線を見えるようにする
ひとこと:不変の挙動と向き合うことの楽しさ。
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北川 尚美Naomi Shibasaki-Kitakawa
出身:埼玉県毛呂山町
教授
東北大工学部に入学後、大学院に進学。1994年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)。その後、東北大反応化学研究所助手に採用、工学研究科准教授を経て2017年5月より教授。学生時代は植物細胞培養による二次代謝物生産に関する研究に従事。その後、酵素反応を用いて非可食性の糖や太らない油など機能性物質の効率的な製造プロセスの開発に取り組む。実験による現象把握と数値計算による現象予測を両輪として複雑な現象を解き明かす。2004年イオン交換樹脂の新たな機能を発見、未利用資源から健康機能成分の高純度回収とバイオ燃料の同時製造技術を実用化。
研究分野:反応工学、生物反応工学、プロセス工学、反応分離、資源循環
研究内容:・未利用資源を可能な限りエネルギーをかけずに価値の高いものに変換する
・環境適合性と経済性を両立できる新たな資源循環プロセスを作るひとこと:「今できないことを、自分たちの力でできるようにする!それがイノベーション!!」
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北本 雄一Yuichi Kitamoto
出身:岩手県盛岡市
助教
東北大学工学部に入学後、大学院に進学。2014年4月にバイオ工学専攻修了、博士(工学)。その後、同大学大井研究室、コニカミノルタ株式会社、千葉大学グローバルプロミネント研究基幹(矢貝研究室)で研究員を経て、2019年4月より東北大学大学院工学研究科の助教に採用、現在に至る。学生時代は分子の会合状態を制御することでキラルな化合物を高効率に分割する研究に従事。研究員時代は有機電子材料や、様々なかたちをもつ超分子ポリマーの合成などに関する研究に従事。現在は主に、機能性ホウ素化合物の設計・合成やその機能開発などに取り組んでいる。
研究分野:有機合成化学、超分子化学、機能性有機ホウ素化合物、光機能性材料、光学分割
研究内容:・身の回りの電子機器に使える新たな機能性材料をつくる
・独自の合成手法を使ってホウ素を含む新たな有機分子をつくるひとこと:「Be the First Penguin!」
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久保 正樹Masaki Kubo
出身:山口県宇部市
教授
東北大学工学部に入学後、大学院に進学。1998年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)。 反応化学研究所(現多元物質科学研究所)研究員を経て、2000年4月に工学研究科助手に採用。2010年8月より准教授。学生時代には微粒子合成プロセスの研究に従事。その後、微粒子の分散凝集の研究、超音波を用いた化学プロセスの研究、ナノ粒子/高分子コンポジット材料の研究に取り組む。実験による現象観察・可視化と数値シミュレーションによる現象理解を駆使して、材料の構造と機能との関係を明らかにしている。
研究分野:化学工学、微粒子工学、超音波化学(ソノケミストリー)
研究内容:構造を制御して高機能な材料を作る
超音波を利用して新しい化学反応を行うひとこと:「化学と工学の力で新しい材料を創製しよう」
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熊谷 将吾Shogo Kumagai
出身:宮城県仙台市
准教授
2010年3月に東北大学工学部化学・バイオ工学科卒業、2015年3月に同大学大学院環境科学研究科環境科学専攻修了、博士(環境科学)。同年4月より同研究科先端環境創成学専攻助教、2024年1月より現職。熱分解法によりプラスチックやバイオマスを化学原料に転換する研究、熱分解法による高分子材料の組成・構造解析、これらの研究を支える熱分解反応分析技術・装置開発を中心に研究を進めている。現在、Journal of Analytical and Applied PyrolysisのEditor、Journal of Material Cycles and Waste ManagementのAssociate Editor、経済協力開発機構(OECD)の「Sustainable design of plastics from a chemicals perspective」プロジェクトのExpert Groupメンバーの一員として、世界を舞台に奮闘中。2022年5月より、東北大学ディスティングイッシュトリサーチャーの称号付与。
研究分野:リサイクル化学、資源利用化学、高分子分析化学
研究内容:・化学の力でプラスチックの新しいリサイクル技術を開発
・最先端の熱分解反応分析手法を開発ひとこと:「リサイクルのフロンティアを共に開拓しましょう!」
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斎藤 高雅Takamasa Saito
出身:群馬県伊勢崎市
助教
東北大学工学部化学・バイオ工学科に入学後、大学院に進学。2024年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)取得。同年4月、同大学大学院工学研究科助教に採用。学部時代は人工光合成を志向した水分解用酸窒化物光触媒の合成に関する研究に従事。大学院から分子動力学シミュレーションを活用したナノスケール界面の親和性評価に関する研究に取り組む。目では見えない分子の動的挙動を観察・評価することで現象解明することに興味を持ち、現在に至る。表面修飾ナノ粒子を利用した流体や複合材料のプロセスをターゲットに研究を行っている。
研究分野:化学工学、材料プロセス、コロイド・界面化学、分子動力学、熱工学
研究内容:シミュレーションを駆使してナノスケール界面の輸送現象を明らかにする
ひとこと:「物事の本質を見極める力を身につけよう」
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齋藤 優子Yuko Saito
出身:福島県福島市
准教授
慶應義塾大学環境情報学部に入学後、総合政策学部に転部し卒業。2013年東北大学大学院国際文化研究科修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員を経て2016年東北大学大学院環境科学研究科特任助教に採用、2020年より現職。現在DOWA寄附講座に所属しつつ、吉岡研究室でプラスチックリサイクルに関する研究を行う。脱ハロゲン技術開発を基軸とし、プラスチック二次原料化に関する課題の探索的研究を行っている。
研究分野:プラスチックリサイクル、資源循環社会システム
研究内容:プラスチックを二次原料化するために必要な技術開発、社会システム構築へ向けた課題とブレークスルーを探求する
ひとこと:「未来志向の研究を始めましょう!」
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澤村 瞭太Ryota Sawamura
出身:栃木県那須烏山市
助教
2018年3月に東北大学工学部化学・バイオ工学科を卒業後、同年4月に大学院環境科学研究科先端環境創成学専攻に入学。2020年4月に博士課程後期3年の課程に進学し、2023年3月に先端環境創成学専攻修了、博士(学術)を取得。同年4月より現職。学生時代は、近赤外吸収ジラジカル金属錯体の光熱変換を利用したがん光熱療法薬の開発に関する研究に従事。現在は、光音響イメージングと合わせたがんセラノスティクスの実現に向けた検討を進めている。
研究分野:分析化学、錯体化学、腫瘍診断治療学
研究内容:光を熱に変える金属錯体でがんの診断と治療を同時に実現する
ひとこと:努力した結果がポジティブであろうとネガティブであろうと、次に進むための大事な糧だと思います。だからこそ『磨穿鐵硯』。
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珠玖 仁Hitoshi Shiku
出身:広島県広島市
教授
東北大学工学部に入学後、大学院に進学。1997年3月に応用化学専攻修了、博士(工学)。日本学術振興会特別研究員、カンザス大学博士研究員、(財)山形県企業振興公社を経て2003年東北大学大学院環境科学研究科助教授。2007年准教授。2016年4月より工学研究科教授。研究開始当初から電気化学の研究室に所属し、走査型電気化学顕微鏡SECMによる生体機能表面の構築と評価、酵素免疫測定法や受精卵の呼吸測定装置の開発に取り組む。走査型プローブ顕微鏡と電気化学イメージングを組み合わせ、三次元培養・組織モデルの構築および1細胞分析など工学的アプローチにより、移植医療・再生医療に資する研究開発に従事した。電気化学を基盤として、医療・環境・エネルギー分野に貢献するセンシングデバイスを提案する。
研究分野:電気化学、分析化学、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー
研究内容:動物実験の代わりになる精巧な組織モデルをつくる。三次元培養モデルの個々の細胞機能を低侵襲に評価し数値化する。
ひとこと:「科学者になれば現象を深く理解しそれが正しいか実践して確かめることが身につき、工学部ではさらに社会に役立つ技術へとつなぐ術が得られる、と思います。」
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朱 慧娥Huie Zhu
出身:中国河南省
教授
2011年10月に東北大大学院博士後期課程に入学。2014年9月に応用化学専攻修了、博士(工学)。その後、東北大学多元物質科学研究所教育研究支援者に採用、2015年3月に同研究所助教を経て2020年4月配置換より現職。学生時代は気水界面において強誘電性高分子の薄膜化及び結晶構造制御に関する研究に従事。その後、ケイ素含む有機無機高分子材料の室温合成及び機能性材料への応用に取り組む。また、非木材バイオマスから高効率的にセルロースナノ材料の抽出に関する研究も行っている。
研究分野:強誘電性高分子、ケイ素含む有機無機高分子材料、セルロースナノ材料、表面修飾反応
研究内容:(1)強誘電性高分子の界面集積化及び結晶構造制御
(2)ケイ素含む有機無機高分子材料の開発
(3)非木材バイオマスからセルロースナノ材料の高効率的抽出ひとこと:「身近に存在する高分子材料の魅力を発見しよう!」
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菅 恵嗣Keishi Suga
出身:奈良県生駒市
准教授
大阪大学基礎工学部に入学後、大学院に進学し、2013年3月に学位取得(博士(工学))。その後、大阪大学大学院基礎工学研究科 助教、カリフォルニア大学デービス校 客員研究員(兼任)を経て、2020年4月より東北大学工学研究科准教授。生体内にみられる分子集合現象に魅了され、脂質や界面活性剤によってつくられる集合構造(ミセル、ベシクル)について研究。分子集合体の表面(界面)において、タンパク質や核酸(DNA、RNA)の構造が制御されることを見出した。目には見えない小さな材料の構造と界面物性の理解・制御をモットーとして、光学材料、バイオセンサー、薬剤キャリアの開発に取り組む。
研究分野:自己組織化、機能性微粒子、界面工学、物質移動・物質分離
研究内容:物質表面における分子集合構造をデザインして、役に立つ材料を開発する
ひとこと:「なぜ?と思うことを追求すれば、そのうち面白い!に出会えます」
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スチン・ゴーワSiqingaowa Borjigin
出身:内モンゴル(中国)
助教
内モンゴル大学を卒業。2004年に東北大学工学部に学部研究生として留学し、大学院に進学、博士(環境科学)学位を取得。東北大学工学研究科で技術員として働いたのちに、環境科学研究科で研究員として勤め。2024年6月からフロンティア・ラボ寄付講座の助教に着任。大学院で廃水中のフッ素の分析及び処理方法開発に従事。仕事では主に、ハロゲン含有プラスチックのリサイクル技術、ブラスチック中のハロゲン添加物の処理方法、装置のグレードアップに関する探索的研究を行っている。
研究分野:ハロゲン循環、プラスチックリサイクル、資源循環
研究内容:使用済のプラスチックの資源化
ひとこと:「再利用できるものつくりとリサイクル技術で高度な資源循環を目指そう」
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スミス・リチャードRichard Smith
出身:Atlanta, U.S.A.
特任教授
Ph.D (博士)1985、Chemical Engineering、ジョージア工科大学(米国)。グリーンケミカルプロセスとは、安全で、効率的かつ低環境負荷である操作および方法を用いて持続可能な社会のために、再生可能な原材料を使用して製品を作ることです。グリーンケミカルプロセスは、環境との調和の為にグリーンケミストリーとグリーンエンジニアリングの基本原則に則ります。学生は自分自身で創意工夫しながら、グリーンケミカルプロセスを考える上で、使用物質と手法の安全性や3R(リデュース、リサイクル、リユース)に基づいて、溶媒、触媒、反応条件と操作の選択を行い、再生可能材料をエネルギーや製品に変換するということが重要です。
研究分野:化学工学、超臨界流体、分離工学、反応工学
研究内容:水熱およびソルボサーマル法によるバイオマスの化学製品への変換
国連SDGsを実現するためのナノテクノロジーの開発ひとこと:「勇気を出す 」
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セヴェリン・カミSeverine Camy
出身:Toulouse, France
教授
I obtained my Undergraduate Degree and Master Science in Chemical Engineering in 1997 and my PhD in Chemical and Process Engineering in 2000, from the Toulouse Institut National Polytechnique(INP)in France. I then joined the University of Toulouse INP as an associate professor in 2006. I am currently carrying out my research at the Laboratoire de Génie Chimique in Toulouse on the topic of development of clean industrial processes using supercritical carbon dioxide(CO₂). I teach Thermodynamics and Chemical Engineering for engineering students at bachelor and Master level. This year, I am part of the department of Chemical Engineering of Tohoku University as a visiting professor, collaborating with team of Pr. Watanabe on biomass transformation processes involving supercritical CO₂.
研究分野:Separation Processes, Thermodynamics, Biomass valorization, Microfluidics
研究内容:My present research topics concern transformation of biomass into platform molecules using water and CO₂, recovery of high added value compounds from endemic plants for cosmetic and pharmaceutical applications, development of energy efficient supercritical processes.
ひとこと:「Do not hesitate to choose Chemical Engineering to be involved in future developments of sustainable chemical processes, food compounds and new products of very high quality for human health」
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高橋 厚Atsushi Takahashi
出身:宮城県仙台市
准教授
東北大工学部に入学後、大学院に進学。2002年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)。その後、産業技術総合研究所に入所。研究員、主任研究員を経て、2018年4月より東北大学大学院工学研究科准教授(現職)。学生時代はβ-カロテンの酸化防止に関する研究に従事。その後は選択酸化、バイオマス変換等の触媒ならびに触媒プロセス開発に従事。巨視的な反応速度論解析により、マクロなプロセス設計からミクロな反応現象解明まで取り組む。現在は「酸化を自在に操る」をテーマにおき、化学品合成から食品劣化防止に至るまでの制御を試みている。
研究分野:反応工学、反応速度論、触媒化学、食品化学、反応場制御
研究内容:・酸素を操り、酸化を「GO」して身の回りのものをつくり、「STOP」して老化を防ぐ
・反応の数理モデル解析で、見えないけれど大事なものを見るひとこと:「酸素と仲良くなってこれまでにない価値をうみだそう」
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高橋 征司Seiji Takahashi
出身:福島県白河市
准教授
1995年に東北大学工学部を卒業後、同修士課程に進学し、微生物の代謝酵素の研究を行う。その後、植物の環境ストレス応答機構を研究すべく、筑波大学大学院博士課程生物科学研究科に進学し、2001年に博士(理学)を取得。2001年に東北大学多元物質科学研究所の助手に着任後、2005年からの大学院工学研究科助手を経て2009年より現職。植物のストレス応答に関係する代謝酵素の研究の一環で天然ゴム生合成酵素を発見し、世界で初めて天然ゴム生合成を試験管内で再現することに成功する。
研究分野:酵素生化学、分子生物学、植物生理学、ゲノム生物学
研究内容:天然ゴム生合成酵素の解明とそれを応用したバイオポリマー合成
植物における有用化合物生産システムの開発ひとこと:「植物の巧妙な物質生産機構を解明・応用し、植物とともに生きる社会を作り上げましょう!」
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滝澤 博胤Hirotsugu Takizawa
出身:秋田県秋田市
教授
新潟生まれの秋田育ち。東北大工学部に入学後、大学院に進学。1990年3月に材料化学専攻修了、工学博士。東北大学工学部助手に採用、素材工学研究所助手、テキサス大学オースチン校客員研究員(文部省在外研究員)、工学部助教授を経て2004年4月より教授。2015年4月より3年間、工学部長・工学研究科長を務め、現在は理事・副学長(教育・学生支援担当)。学生時代は地球内部に匹敵する超高圧力環境での新物質探索に関する研究に従事。テキサス留学時にマイクロ波加熱と出会い、以後、電磁波エネルギーを応用した新しい材料プロセシングの構築に注力。
研究分野:セラミックス、材料科学、固体化学、固体物性、結晶化学
研究内容:・化学反応の場に着目した新材料プロセッシング
・組成、結合、構造を基礎としたマテリアルデザインひとこと:「chemistryは「相性・調和によって引き出される効果」を意味します。皆さんのケミストリーで持続可能な未来が拓かれることを期待します。」
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田中 信也Shinya Tanaka
出身:兵庫県姫路市
講師
2000年に東北大工学部化学・バイオ系に入学し、大学院環境科学研究科に進学.2009年博士後期課程修了。博士(学術)。その後、ポスドクを経て2012年8月に助教として着任。2018年8月講師。学生時代は、カリックスアレーンのフェノール部位を変換する手法の開発研究に従事し、汎用性の高い効率的手法を開発.助教着任後は、二酸化炭素による不飽和化合物のカルボキシル化反応の開発などに取り組み、主に、アルケンの求電子置換反応の方法論確立を目指す。
研究分野:有機合成化学、有機反応化学、触媒化学
研究内容:典型金属や遷移金属の特性を利用した新しい分子変換反応を開発する
ひとこと:「夢中になれることを見つけよう」
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田丸 浩Yutaka Tamaru
出身:大阪市
教授
三重大学水産学部に入学後、同大学大学院生物資源学研究科に進学。1997年3月に生物機能応用科学専攻修了、博士(学術)。2000年6月までカリフォルニア大学デービス校博士研究員、同年7月に三重大学生物資源学部助手に採用、同研究科准教授、教授を経て、2024年4月より東北大学大学院工学研究科教授。学生時代は紅藻多糖分解酵素に関する分子生物学的研究に従事。その後、超酵素複合体セルロソームとその比較ゲノム研究に取り組む。2000年からコイ科魚類を用いたバイオ工学研究に従事し、2010年透明金魚を開発した。
研究分野:生物工学、遺伝子工学、代謝工学、合成生物学、バイオリファイナリー
研究内容:未利用バイオマスからバイオ燃料を作る、魚類でがん免疫治療用を抗体を作る
ひとこと:「東北大学から最先端研究を発信しよう!」
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塚田 隆夫Takao Tsukada
出身:長野県松本市
特任教授
1979年3月東北大学工学部化学工学科卒業。1984年3月同大学院工学研究科化学工学専攻博士課程後期修了、工学博士。同年4月東北大学非水溶液化学研究所(現 多元物質科学研究所)助手、その後講師、助教授、さらに2005年4月大阪府立大学大学院工学研究科教授を経て、2008年10月東北大学大学院工学研究科教授。学生時代から一貫して「界面輸送現象」をキーワードに各種プロセスにおける諸現象を理論と実験の両側面から明らかにしてきました。最近は、材料のナノ・メゾスケールでの構造形成と制御にも興味を持っています。
研究分野:輸送現象論,数値シミュレーション
研究内容:界面輸送現象,材料構造制御
ひとこと:「何事にも真摯に取り組もう!」
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辻井 雅Masaru Tsujii
出身:神奈川県横浜市
助教
東京農工大学農学部入学後、同大学大学院を修了。同大学大学院連合農学研究科博士課程修了後、東北大学大学院工学研究科博士研究員を経て、助教に着任。学生時代は麹菌が形成する胞子の発芽とストレス耐性に寄与するRNAの機能解明を行う。その後、東北大学では植物葉緑体やシアノバクテリアの光環境適応機構の解明をめざす。葉緑体内のイオン動態を制御する膜輸送体に着目し、プロトン移動と光合成反応の関連性の一部を解き明かした。
研究分野:分子生物学、生化学
研究内容:膜輸送体を用いた光合成反応の効率化をめざす
ひとこと:「脱炭素化社会をめざすために、光合成研究を盛り上げましょう!」
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冨重 圭一Keiichi Tomishige
出身:佐賀県神埼市
教授
東京大学理科I類に入学後、理学部化学科に進学し、大学院に進学。博士後期課程を中退し、1994年 7月 より東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻助手に着任。1997年5月に博士(理学)取得。1999年に同講師へ。2001年に筑波大学物質工学系へ講師として異動。2004年に筑波大学大学院数理物質科学研究科准教授。2010年に東北大学大学院工学研究科応用化学専攻へ教授として異動。研究としては、バイオマスや二酸化炭素などの未利用な資源を活用するための新しい固体触媒と触媒反応を開発を行っています。
研究分野:触媒材料、触媒反応、グリーンケミストリー、表面分析
研究内容:二酸化炭素は今や厄介者ですが、触媒の力があれば有用な化合物へと変換が可能です。二酸化炭素の効率的な変換を実現する触媒反応を目指しています。
ひとこと:「研究や実験は失敗も多いのですが、ひたむきにやればかなりの確率で楽しいことに出会えるものです。」
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Tom Welling
出身:Oosterhout, Noord-Brabant, The Netherlands
助教
I studied physics at Utrecht University (The Netherlands) and wrote my Bachelor thesis titled "Manipulating the Refractive Index with Responsive Colloids". In 2017 I finished my Master program “Nanomaterial Science” at Utrecht University with my Master Thesis “Optical Properties and Alloying of Metal Nanorods”. Immediately afterwards, I started my PhD research at Utrecht University under supervision of dr. Joost de Graaf, dr. Marijn van Huis, and prof. Alfons van Blaaderen. I studied the behavior of yolk-shell, or rattle-type, particles using liquid-cell electron microscopy. These yolk-shell particles consist of a colloidal particle within a hollow silica shell. This work was done in close collaboration with the group of prof. Daisuke Nagao at Tohoku University, where such particles are made. As such, I spent several months in the group of prof. Daisuke Nagao during his PhD. In 2022, I finished writing my PhD thesis titled “Rattle-type particles”. I proceeded to do postdoctoral research at the Materials Chemistry & Catalysis group at Utrecht University, using in-situ gas-cell electron microscopy to study the decomposition of methane into hydrogen gas and carbon nanofibers using nickel-based catalysts. From April 2023, I was appointed Assistant Professor in the Frontier Research Institute for Interdisciplinary Sciences (FRIS) at Tohoku University, with prof. Daisuke Nagao as my mentor. Here, I work on designing and making (hollow) structures from colloidal particles that have applications as optical and energy materials.
研究分野:physical chemistry, colloidal science, optics, microscopy
研究内容:Making energy and optical materials from nanoparticles
ひとこと:Let's build useful nanomaterials together in an international environment!
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Doris RentschDoris Rentsch
出身:Zürich, Switzerland
教授
After studying biology at the University of Zurich, I obtained my PhD at the ETH Zurich (Switzerland). I spent two years as postdoc at the Institut für Genbiologische Forschung in Berlin (Germany) and thereafter was an independent group leader at the Center for Plant Molecular Biology (ZMBP) in Tübingen (Germany). Since 2001 I am professor at the University of Bern (Switzerland). Our research has a major focus on transport proteins from plants and protozoan parasites. I teach courses in plant physiology at both bachelor and master level, and I am contributing to education in biosafety. Since 2021 I am a visiting professor of Tohoku University, collaborating with Prof. Nobuyuki Uozumi.
研究分野:Transport physiology, nitrogen and nutrient cycling, Arabidopsis, Trypanosoma brucei
研究内容:Our research is exploring transport systems that allow transfer of nitrogen-containing compounds (e.g. amino acids, peptides) into and within organisms. Detailed knowledge on individual transport systems is crucial to recognize their role in the uptake and distribution of nutrients, which is important e.g. for fertilizer use efficiency, for plant performance under changing environmental conditions or for survival of protozoan parasites in their hosts.
ひとこと:「Remain curious」
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鄭 慶新Qingxin Zheng
出身:中国山東省
特任助教
2011年6月に山東大学(中国)材料学専攻修了、博士号(工学)取得。その後、熊本大学、産業技術総合研究所、名古屋大学、東北大学で研究員を経て、2020年8月より東北大学工学研究科の特任助教に採用、現在に至る。これまでの研究はほとんどが水熱技術(超/亜臨界水技術など)に関連しており、超臨界流体(CO₂)と亜臨界流体(DME)の抽出技術、無機材料の合成、石炭化学、バイオマス変換、微細藻類の抽出、廃棄物のリサイクルなど多岐にわたる。現在はリチウムイオン電池と廃プラスチックのリサイクルと化学実験の自動化と知能化に関する研究に取り組んでいる。
研究分野:化学工学、資源化学プロセス、超臨界流体、リサイクル、材料科学
研究内容:1. 高温・高圧水中での化学反応を用いたプロセス開発
2. 超/亜臨界流体抽出技術ひとこと:「あなたの夢を実現するプロセスをお楽しみください。」
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長尾 大輔Daisuke Nagao
出身:宮城県仙台市
教授
1995年3月東北大学工学部(分子化学工学科)卒業。2000年3月に工学研究科化学工学専攻を修了後、日立製作所に入社し、ウエットプロセスが関連する生産技術開発に従事。2004年に現在所属する化学工学専攻の助手に着任し、その後、助教、准教授を経て、2016年より教授。液相反応を利用した材料合成プロセス開発に関する研究に取り組む。微粒子(ナノ材料)の機能を効果的に引き出すため、ナノ材料を適材適所で空間配置するためのプロセス開発にも注力。
研究分野:材料化学工学、界面化学、コロイド科学
研究内容:・大きさやカタチが揃った微粒子を液中で作る方法を開発する研究
・微粒子の機能を効率的に発現させるための微粒子集積に関する研究ひとこと:「失敗から学びとる力を養い、自ら成長していきましょう!」
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中川 善直Yoshinao Nakagawa
出身:神奈川県横浜市
准教授
1996年東京大学理科1類入学、2000年工学部応用化学科卒業、2005年工学系研究科応用化学専攻博士課程修了。4年間出身研究室で博士研究員を務めた後、当時筑波大学の冨重研に加入、2010年の東北大学冨重研発足とともに仙台へ。2010年8月に東北大学助教、2013年4月から准教授。酸化および還元反応の触媒が専門。現在、バイオマスを有用化合物に変換する触媒開発をおもに行っている。
研究分野:触媒、資源変換、無機材料、有機反応
研究内容:石油から製造されているプラスチックを、全てバイオマス原料に置き換えられるようにする
ひとこと:「触媒は化学が現実世界にそのまま役立っている分野です。化学を大いに学んでおいてください。」
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中澤 光Hikaru Nakazawa
出身:宮城県七ヶ浜町
准教授
仙台電波工業高等専門学校(現仙台高専)から長岡技術科学大学に編入後、大学院に進学、博士(工学)を取得。その後2年の博士取得後研究員を経た後、現研究室教授の梅津と出会い、東北大学へ移動し、複数のプロジェクトの博士取得後研究員となる。その後、2014年に特任助教、2015年に助教を経て2020年に准教授となる。学生時代は酵素(セルラーゼ)の進化工学的改変に従事。その後、ポスドク時代から現在に至るまでに、セルラーゼ高生産菌の育種、人工無機有機ハイブリッドセルラーゼの開発、および抗体の高機能化に取り組む。
研究分野:生物工学、タンパク質工学
研究内容:・進化分子工学を用いた酵素の改良
・固相表面とタンパク質の界面化学ひとこと:「化学はモノづくりを支配します。化学を深く学び、一緒にあたらしいタンパク質を創造しましょう!」
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中安 祐太Yuta Nakayasu
出身:静岡県伊豆の国市
助教
本学科卒業後、東北大学大学院環境科学研究科に進学。進学中の2016年10月にVUW(ニュージーランド)の客員研究生、帰国後の2018年3月に東北大学大学院環境科学研究科修了、博士(環境科学)。本学多元物質科学研究所・助教に就任、2019年4月より本学学際科学フロンティア研究所(工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センターを兼任)・助教に就任。現在、木質由来炭素材料を活用したエネルギーデバイスの開発と対象地域での資源循環モデルの実践的検証という別軸での研究を並行して行っている。休日は保有している里山の整備も行い、持続可能な森林業の構築も目指している。
研究分野:木質バイオマス、水熱反応、エネルギー変換デバイス、資源循環
研究内容:木や廃棄物から電池をつくる。自然と調和した再生可能エネルギー利用。
ひとこと:「身の回りにあるものから先端デバイスが作れたら面白いと思いませんか?」
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中山 亨Toru Nakayama
出身:埼玉県蕨市
教授
1981年に筑波大学第2学群農林学類を卒業後、京都大学大学院農学研究科に入学。1986年3月に同研究科博士課程単位取得退学後、ただちにサントリー株式会社入社(応用微生物研究所、基礎研究所、生物医学研究所)。1994年5月、神戸学院大学栄養学部助手。1998年、東北大学大学院工学研究科生物工学専攻助教授。2005年、同研究科バイオ工学専攻教授。学生時代は微生物の代謝や酵素の研究に従事し、サントリーではバイオテクノロジー研究のシーズ探索や医薬品開発の基礎研究に携わった。その後は微生物や植物の新しい生化学反応の開拓とその応用をメインテーマとして研究を続けている。2019年日本植物細胞分子生物学会学術賞、2021年日本農芸化学会賞受賞。
研究分野:植物生化学、微生物生化学、酵素科学
研究内容:代謝や酵素機能の制御による高付加価値化合物の量産化
花色発現の酵素科学ひとこと:「人類は、微生物や植物の代謝能力を福祉の向上に役立ててきましたが、まだそのごく一部しか利用していません。人類がまだ知らない微生物や植物の代謝能力をともに開拓していきましょう。」
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波形 光 Hikaru Namigata
出身:埼玉県さいたま市
助教
2015年東北大学工学部化学・バイオ工学科に入学、2019年同大学院工学研究科に進学。2024年3月に化学工学専攻を修了し、博士(工学)を取得。同年4月より現職。ナノ~ミクロンサイズの小さな粒子(微粒子)の合成、そしてそれらの集積化による機能性材料開発に関する研究に従事。学生時代は電気を利用して微粒子の配列構造を制御し、微粒子の集積体から得られる光シグナルを能動的に制御する検討を行った。現在は高分子ゲルなど粒子以外の材料との複合化も行い、ミクロな領域での空間配置制御に取り組んでいる。
研究分野:微粒子工学、界面化学、コロイド科学
研究内容:目では見えない小さな粒子を並べて新しい機能性材料を開発する
ひとこと:「化学を使ったモノづくりに挑戦してみませんか?」
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倪 嘉苓Jialing Ni
出身:中国浙江省
助教
河海大学(中国)環境工学専攻を卒業後、東北大学大学院土木工学専攻に入学。2019年学振特別研究員DC2に採用、2020年に博士(工学)学位取得。その後、学振PDを経て化学工学専攻の学術研究員に採用、2021年10月から現職。学生時代は排水・廃棄物処理における微生物群集構造(特に“生きている”微生物)に関する研究に従事。現在、大気中CO₂の固定・利用による化学物質を生産するプロセスの設計でSDGsを推進。また、排水処理に係るグリーンテクノロジー・プロセスに取り組む。
研究分野:プロセスシステム工学、環境保全工学、環境微生物学
研究内容:大気中CO₂を利用可能な統合化固定・反応系開発のプロセスシミュレーションと技術経済性の分析
ひとこと:「人生は一方通行、好きなことに全力を尽くす。」
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野中 利之Toshiyuki Nonaka
出身:福岡県福岡市
特任准教授(研究)
東北大学工学部、博士前期(修士)課程を修了後にただちに東北大学工学部生物化学工学科助手に採用、その後、民間研究所の研究員、ベンチャー企業の取締役、民間研究所の主幹研究員を経て、2021年4月よりプロジェクトの特任准教授(研究)。プロセスシステム工学、宇宙環境利用のための化学工学、高温高圧水を用いた植物バイオマスの高度利用に関する研究に従事。ベンチャー企業では、植物バイオマス由来の単糖類を化学的に変換した有用化成品の開発・製造に従事し、医薬品原料となる新規化成品を販売した。現在は、大気から二酸化炭素を回収する研究に取り組む。
研究分野:プロセスシステム工学、単糖類の化学的変換
研究内容:大気中の二酸化炭素を回収する
ひとこと:「人類が持続的に発展していくための研究が求められています」
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服部 徹太郎Tetsutaro Hattori
出身:千葉県千葉市
教授
東北大学工学部を卒業後、大学院に進学、1992年3月に博士課程後期3年の課程を 修了し博士(工学)の学位を取得。工学部助手、講師を経て、2005年4月に環境 科学研究科教授に昇任。2010年4月より現職。芳香族やアルケンの新しい反応、不斉合成反応、分離材料の開発などに取り組む。
研究分野:有機合成化学、ホスト-ゲスト化学、機能性分子化学
研究内容:新しい有機合成反応の開発、物質間相互作用・物質認識場の研究、機能性分子の創成
ひとこと:「オリジナリティーを大切にしよう」
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林 大和Yamato Hayashi
出身:奈良県奈良市
准教授
2000年3月大阪大学大学院工学研究科物質化学専攻専攻終了、博士(工学)。1998年日本学術振興会特別研究員(DC)、2001年新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDOフェロー)、関西TLO研究員(兼任)、2004年日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2004年9月東北大学大学院工学研究科助手に採用。2009年8月より現職。高環境性と高スループットを両立する革新的なナノ材料の合成プロセスの開発に従事、ナノ材料の実用化における分野間の横断融合・産学官連携・SDGsを推進。
研究分野:ナノ材料科学、超音波化学、産学連携、SDGs
研究内容:革新的ナノ材料合成プロセスの開発とナノ材料の実用化によるSDGsの促進
ひとこと:「異多分野の学習とfar analogyを実践し、分野融合による新機軸の分野を開拓しましょう」
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ピキエリ ファビオFabio Pichierri
出身:Trieste, Italy
准教授
After receiving the PhD in Chemical Sciences from the University of Trieste(Italy) I moved to Japan and started my postdoctoral research activity in the fields of computational chemistry, protein-DNA interaction, and catalyst design. In 2003 I joined Tohoku University under the 21-st century Center of Excellence(COE)and Global COE programs. At the present time I perform both teaching and research activities at the School of Engineering. My hobbies are swimming, reading, and cooking Italian food.
研究分野:Computational chemistry, molecular design, quantum mechanics, nanotechnology
研究内容:Designing molecules for novel applications in chemical engineering
ひとこと:「Be creative like Leonardo da Vinci!」
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平賀 佑也Yuya Hiraga
出身:三重県松阪市
助教
東北大学工学部に入学後、同大学院環境科学研究科環境科学専攻に進学。2015年3月に博士(環境科学)を取得。研究員を経て、2019年4月に工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センターの助教に採用され、現在に至る。学生時代から一貫して、イオン液体-超臨界二酸化炭素の2相系を用いた反応・分離プロセスに着目し、関連する基礎物性測定やモデル化を行う。研究員時代は、微細藻類の培養やオイル抽出、メタンハイドレートにおけるメタン包接メカニズムの解明などにも従事。現在は、未利用資源からの有効物質合成・抽出に対して、物性測定からのその高効率化を目指す試みも始めている。
研究分野:平衡物性、輸送物性、抽出、状態方程式
研究内容:・反応や分離を効率的に進めるために必要な物性を解明する
・新規モデル構築による物性予測ひとこと:「「なぜ?」「どうやって?」を測って探求しよう!」
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廣森 浩祐Kousuke Hiromori
出身:三重県亀山市
助教
東北大工学部に入学後、大学院に進学。2018年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)。その後、東北大学の工学研究科助教に採用。学生時代は廃棄物バイオマスから健康機能成分の分離プロセスの開発に関する研究に従事。その際、実験室スケールでの基礎的な研究だけでなく装置の大型化などにも取り組み、その後、実用化。現在は、環境への負荷が小さいという側面からだけではなく、新しく開発した技術の実際の社会への導入のしやすさという側面にも着目しながら、これまでとは別の原料や製品を対象としたプロセス開発を研究。
研究分野:分離工学、反応工学、プロセス工学、社会実装学
研究内容:既存の産業で廃棄されているものを価値のあるものに変換するプロセスを設計する
ひとこと:「これまでにないプロセスを創造しよう!」
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福澤 薫Kaori Fukuzawa
出身:埼玉県北本市
特任教授
立教大学理学部化学科に入学後、大学院に進学。米国ジョージア州(UGA、Emory大学)での2年間の留学を経て2001年に東京大学博士(工学)取得。銀行系シンクタンクの科学技術部門に勤務後、2014年に日本大学松戸歯学部助教、2016年より星薬科大学薬学部准教授。2020年より東北大学特任教授(兼任)。民間企業時代より生体高分子の量子化学計算のための手法の開発と生命科学への応用研究に従事。2014年にFMO創薬コンソーシアムを設立し、「京」や「富岳」をはじめとするスパコン創薬プロジェクト牽引するとともに構造生命科学研究への展開を進めている。
研究分野:量子化学、計算構造生命科学、インシリコ創薬
研究内容:スーパーコンピュータを活用して、論理的に薬をつくる
タンパク質・核酸などの分子メカニズムを明らかにするひとこと:「研究は楽しいですよ!毎日ワクワクしています。」
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福島 康裕Yasuhiro Fukushima
出身:埼玉県鶴ヶ島市など
教授
埼玉県立川越高等学校卒。東京大学理科I類から同工学部化学システム工学科へ進学し、同大学院へ。2002年3月、博士後期課程で単位取得の上満期退学。2002年6月に博士(工学)を取得。東京大学助手(2002.4〜)を経て、国立成功大学(台湾)にてAssistant Professor (2004.8〜)、 Associate Professor(2010.2〜)、東北大学に准教授(2014.8〜)で赴任. 2020年3月より教授。学生時代より一貫して新規技術のプロセスシステム設計、評価に従事。プラスチックリサイクル、燃料電池、太陽電池、水素、バイオエタノール、バイオディーゼルなど、エネルギーや物質循環技術について、実験研究者や社会の利害関係者とのコデザイン(Co-Design)を通じて技術の社会実装を手がけている。
研究分野:プロセスシステム工学、化学システム工学
研究内容:物質好循環社会やカーボンニュートラル社会を実現する化学システムの設計
ひとこと:「つなぎ、組み合わせることで、技術の価値をたかめ社会に貢献しよう」
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福島 潤Jun Fukushima
出身:愛知県春日井市
助教
名古屋大学工学部に入学後、大学院に進学。2012年3月に名古屋大学エネルギー理工学専攻短期修了、博士(工学)。2012年4月、東北大学大学院工学研究科応用化学専攻 助教に採用。学生時代はマイクロ波照射による金属酸化物の還元促進反応に関する研究に従事。その後、マイクロ波照射下での選択加熱反応場やプラズマ反応場など、非平衡反応場の学理構築に取り組むとともに、新材料合成や二酸化炭素資源化などの工学応用にも取り組む。他に、無容器プロセッシングによる新規蛍光体合成など、固体材料の非平衡プロセッシングに関する研究を推進。
研究分野:マイクロ波プロセッシング、固体化学、反応速度論、その場分析
研究内容:新しいプロセッシングで新材料を創る
新しいプロセッシングで二酸化炭素を資源化するひとこと:「非平衡プロセスを使いこなして、新材料・新プロセスを開拓しよう!」
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藤本 裕Yutaka Fujimoto
出身:青森県青森市
准教授
千歳科学技術大学光科学部を卒業後、ベンチャー企業に就職し、その2年半後、東北大学多元物質科学研究所の産学連携研究員を経て、同大学大学院工学研究科材料システム工学専攻へ編入学。2011年9月に同専攻修了、博士(工学)。その後、東北大学金属材料研究所及び九州工業大学若手研究者フロンティア研究アカデミーに日本学術振興会特別研究員として所属、2014年4月より東北大学大学院工学研究科助教として採用された。大学院以降は、一貫して、放射線計測用の蛍光体開発に従事しており、新規シンチレータの実用化にも多数貢献している。
研究分野:蛍光体、シンチレーション、熱蛍光、輝尽蛍光、光音響
研究内容:目には見えない放射線をリアルタイムに可視化する材料を作る
放射線が照射された情報を記録する材料を作るひとこと:「様々な元素を組み合わせ、自分だけの光輝く材料を作ってみませんか?」
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松川 嘉也Yoshiya Matsukawa
出身:宮城県仙台市
助教
東北大学工学部を卒業後、大学院に進学。2017年3月に化学工学専攻修了し、博士(工学)を取得。その後、三井化学株式会社にて研究開発職に従事したのち、2020年3月より東北大学 青木研究室の助教に着任。学生時代は炭素ナノ粒子や化学プラント内のコーク生成に関する研究に従事。現在は、炭素生成に関する実験、各種数値シミュレーション(CFD、詳細化学反応機構、MD、量子化学計算など)および機械学習などに取り組んでいる。
研究分野:熱工学、炭化水素の熱分解、CFD
研究内容:炭素ナノ粒子の生成メカニズム解明。シミュレーションによるメカニズム解明
ひとこと:「シミュレーションを活用して最適化しよう!」
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松本 祐司Yuji Matsumoto
出身:三重県津市
教授
1993年3月東京大学理学部(化学科)卒業。1998年3月同大学院理学研究科 博士後期課程 化学専攻を修了。博士(理学)を取得。同年4月東京工業大学応用セラミックス研究所(現フロンティア材料研究所)助手、2006年同准教授(助教授)などを経て、2013年4月より東北大学工学研究科(応用化学専攻) 教授。そのほか、北海道大学触媒化学研究センター、東京工業大学応用セラミックス研究所、東京大学物性研究所などの附置研究センター・研究所の客員教授をそれぞれ歴任。
研究分野:薄膜・表面界面、真空プロセス、応用物性
研究内容:化学の力で次世代エレクトロニクスを開拓する
ひとこと:「試験管やフラスコを用いないナノ化学の先端研究に挑戦しよう!」
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丸山 伸伍Shingo Maruyama
出身:東京都国分寺市
准教授
電気通信大学電気通信学部電子工学科に入学後、東京工業大学総合理工学研究科物質科学創造専攻に進学、2012年博士(工学)。その後、東工大応用セラミックス研究所産学連携研究員、米国メリーランド大学材料科学工学科 博士研究員を経て、東北大工学研究科助教に採用、2019年10月より准教授。学生時代はイオン液体の真空応用に取り組む。博士研究員では、酸化物薄膜や中性子散乱に従事。東北大着任後は、イオン液体薄膜の物性や、有機半導体薄膜の結晶成長技術の開発を中心的に行っている。
研究分野:薄膜・界面、結晶成長、有機半導体
研究内容:・きれいな結晶や液体の薄膜を作る
・有機材料を使った電子デバイスを作るひとこと:「ものづくりを楽しもう!」
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三ツ石 方也Masaya Mitsuishi
出身:大阪府堺市
教授
1997年京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻博士後期課程修了。その後、東北大学反応化学研究所博士研究員に採用、同大学多元物質科学研究所助手、講師、助(准)教授を経て2013年4月より教授。2020年4月より工学研究科に配置換。学生時代は液晶分子の電場配向運動に関する研究に従事。その後、Langmuir-Blodgett法による光機能性高分子超薄膜に関する研究に取り組む。2001年ごろより高分子超薄膜をテンプレートとした金属ナノ粒子の精密集積に関する研究に着手。ナノスケール精密集積による面白い機能発現に興味。
研究分野:高分子超薄膜、高分子光機能
研究内容:高分子をとおして自然の素晴らしさを学ぶ
ひとこと:「日日是好日」
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諸橋 直弥Naoya Morohashi
出身:宮城県仙台市
准教授
1996年3月東北大学工学部(生物化学工学科)卒業。2001年同大学院工学研究科 博士課程後期(生物工学専攻)を修了。博士(工学)を取得。2002年7月山形大学 工学部物質化学工学科 助手、2005年10月東北大学大学院環境科学研究科 助手、2009年4月同 准教授を経て、2010年6月より現職(工学研究科 准教授)。学生時代から、ホスト分子と言われる特殊な機能を持った有機分子の開発を、様々な元素の特性を利用しながら行っている。最近では、ホスト分子の機能を利用して、生活必需品や先端材料の製造に必要な有機分子やレアメタルを簡便かつ精密に分離する方法の開発に取り組んでいる。
研究分野:ホスト-ゲスト化学、超分子化学、有機結晶、有機合成化学
研究内容:生活必需品などの製造に必要な有機化合物を分離精製する。レアメタルの高効率分離・リサイクル。
ひとこと:「有機分子の持つ機能を極めよう」
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八木原 昂輝Koki Yagihara
出身:群馬県前橋市
助教
東北大工学部に入学後、同大学院に進学。2024年3月に化学工学専攻修了、博士(工学)。2024年4月より環境科学研究科先端環境創成学専攻 助教。CO2回収・有効利用技術を中心に、プロセス設計や製品製造の経済・環境評価に関する研究に従事。プロセスシミュレーションや技術選択モデルの数理定式化を駆使して、炭素循環社会の実現に向けた化学技術の要件を演繹的に導出し、技術を効果的に開発するための技術評価の活用手法の構築を目指している。
研究分野:プロセスシステム工学、エネルギー工学、環境工学
研究内容:シミュレーションと経済・環境分析で、化学技術と社会を近づける
ひとこと:「ものづくりと社会を繋いで、新しい化学システムをデザインしよう」
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藪下 瑞帆Mizuho Yabushita
出身:北海道旭川市
助教
北海道大学理学部に入学後、北海道大学大学院総合化学院総合化学専攻に進学。2015年3月に同専攻短縮修了、博士(理学)。その後、日本学術振興会特別研究員PDおよび北海道大学触媒科学研究所博士研究員として渡米し、2017年3月までカリフォルニア大学バークレー校・客員研究員として研究に従事。2017年4月から2018年7月の間、北海道大学触媒科学研究所博士研究員および特任助教。2018年8月より東北大学多元物質科学研究所・助教に採用、2020年8月より工学研究科・助教(現職)。学生時代から現職に至るまで、セルロースやキチンをはじめとした非可食バイオマスの利活用に資する固体触媒材料ならびに吸着材料の開発に関する研究に従事。東北大学着任後より、メタン転換や多価カチオン吸着を目的とした新奇ゼオライト材料の合成に取り組んでいる。
研究分野:触媒化学、吸着化学、多孔質材料
研究内容:・非可食バイオマスから有用な化学品を作る
・特異的な性質を示す「孔」の開いた材料を創るひとこと:「「触媒」の力で天然にありふれた生物由来資源を変換して、地球に優しい化学プロセスを確立しましょう」
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山本 俊介Shunsuke Yamamoto
出身:兵庫県神戸市
助教
2012年3月 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻 修了
2012年4月 京都大学大学院工学研究科 特定研究員
2013年3月 東北大学多元物質科学研究所 助教
2019年3月 英国ケンブリッジ大学 客員研究員
2020年4月 東北大学大学院工学研究科 助教研究分野:高分子物性化学、有機エレクトロニクス、高分子超薄膜
研究内容:高分子化学をふまえて「神経のような動きをする」電子素子をつくる
ひとこと:「『化学「で」研究する』ことの面白さ」
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吉岡 沙恵Sae Yoshioka
出身:東京都調布市
特任助教(運営)
東京農工大学農学部を卒業後、同大学大学院を修了。修士課程では、海鳥の残留性有機汚染物質蓄積経路(食性、生息域、海洋プラスチック摂食)のうち、食性と生息域による寄与の推定に脂肪酸組成分析・バイオロギングの手法を用いることを試みた。
複数の職業を経験した後、株式会社タケエイに就職。イオン交換樹脂法によるバイオディーゼル製造の事業化検討に注力する。現在、クロスアポイントで2023年12月、東北大学大学院工学研究科 TREホールディングス×東北大学 WX共創研究所の特任助教(運営)に就任。二酸化炭素を有用な化学品に効率的に変換するためのプロセス開発とその実用化に取り組んでいる。研究分野:(現在)反応工学、プロセス工学
(学生時代)環境化学、海洋生態学研究内容:二酸化炭素を新たな資源として活用するプロセスの開発
ひとこと:「周囲への感謝を忘れずに、今できることを全力で楽しみましょう。」
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吉岡 敏明Toshiaki Yoshioka
出身:宮城県仙台市
教授
東北大工学部に入学後、大学院(応用化学専攻)に進学。1992年東北大学工学部分子化学工学科助手に採用。1996年博士(工学)取得。工学研究科助教授を経て2005年4月より環境科学研究科教授、2014年から18年まで環境科学研究科研究科長。この間、オランダ・アイントフォーフェン工科大学、ドイツ・ハンブルク大学でも研究に従事。プラスチックのリサイクルや無機物質等の資源循環、環境汚染物質の除去等、化学反応を駆使した技術・プロセス開発に取り組み、多くの化学技術システムを生み出し、2014年文部科学大臣表彰、2019年環境大臣表彰。国などの委員会等において委員・座長も数多く務める。
研究分野:環境工学、リサイクル化学、資源循環、環境プロセス
研究内容:廃棄されているプラスチック製品や未利用資源を化学反応を使って資源・原料にリサイクルする手法を研究。
ひとこと:「物質・モノを賢く使い、賢く付き合う。」
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吉田 紗由美Sayumi Yoshida
出身:三重県四日市市
特任准教授
広島大学生物生産学部に入学後、京都大学大学院生命科学研究科博士課程前期修了。企業に就職後、名古屋大学大学院環境学研究科博士課程後期に進学、単位取得退学。修士課程では植物の二次代謝産物の生合成経路に関する研究に従事、博士課程では科学技術社会論を用いた遺伝子組み換え食品をめぐる社会的受容形成の研究に取り組んだ。4人の子供の出産・育児と並行して博士(生物資源)取得後、株式会社タケエイに就職。廃棄物のアップサイクル事業を進める過程でカーボンニュートラルの研究に出会い、クロスアポイントで2023年12月東北大学大学院工学研究科 TREホールディングス×東北大学 WX共創研究所特任准教授に就任。産学連携によるCCU技術開発プロジェクトを牽引すると共に、様々な環境問題解決に向けた学際的かつ実践的な研究の展開を試みている。
研究分野:分子生物学、科学技術社会論、リサイクル、資源循環
研究内容:廃棄物を資源として利用する仕組みを構築する
ひとこと:「生活も仕事も研究も、さあ頑張ろうぜ!」
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李 白滔Baitao Li
出身:中国吉林省長春市
教授
I completed her PhD in Applied Catalysis at University of Tokyo (Japan) in 2003, followed by Postdoctoral research work at Tsukuba University (Japan) in 2003-2005. I am now a professor in South China University of Technology, China, meanwhile, I am a Tohoku University Visiting Professor collaborating with Professor Keiichi Tomishige. I am working on research topics concerning Clean fuel and Environmental Science. My research focuses on design of heterogeneous catalysts for tackling energy and environmental challenges, including valorization of CO₂, natural gas, and waste water. I have good expertise in the catalytic conversion of CO₂ to produce fuels and other chemicals. This process is attractive in prospect because it provides an alternative to fossil feedstock and the benefit of converting and cycling the greenhouse gas CO₂ on a large scale. However, the reaction route of CO₂ transformation (for example, in the methane reforming process) is rather complex due to the requirement of the activation of both CO₂ and CH4. My aim is to comprehend the influence of surface structure, morphology, geometric and electronic structures of the catalysts on the reaction pathway, and to develop efficient catalysts with high selectivity to hydrogen.
Besides, I has great expertise in developing new technology and process for electric power generation from waste water. This is an interesting and challenging research topic on waste-water-energy as a resource for a sustainable future. My main expertise lies in the utilisation of microbial fuel cells for removing organics/pollutants within bioelectrochemical systems, and developing atomically dispersed supported metals and metal clusters, metal organic frameworks, and other porous materials as cathodic catalysts.研究分野:Applied Catalysis, Energy and Fuel, CO₂ Utilization, Materials Science, Microbial fuel cell
研究内容:Development of catalyst for high value conversion and utilization of waste
ひとこと:「Catalyst design for energy conversion is magical and interesting. Keep thinking vigorously and implementing quickly to make hypothesis become a reality.」
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和氣 駿之Toshiyuki Waki
出身:栃木県大田原市
助教
2008年に東北大学工学部化学・バイオ系に入学後、東北大学大学院工学研究科に進学。2016年9月にバイオ工学専攻を修了し、博士(工学)を取得。その後、東北大学大学院工学研究科バイオ工学専攻の助教として採用され、現在に至る。学生時代は、ダイズのイソフラボン生合成に関する研究を行った。現在は、植物特化代謝産物の生合成調節機構を明らかにする研究を行っている。
研究分野:分子生物学、応用分子細胞生物学、機能生物化学、植物分子・生理科学
研究内容:植物が生産する有用化合物に着目し、どのようにして作られているのか明らかにする
ひとこと:「植物が本来持つ優れた能力を明らかにしよう!」
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渡部 花奈子Kanako Watanabe
出身:宮城県名取市
助教
仙台高等専門学校情報デザイン学科出身。高等専門学校では情報系の研究に取り組んでいたが、化学を学びたいと強く思うようになり、分野転向。東北大学工学部化学・バイオ工学科へ編入学。同大学大学院工学研究科化学工学専攻にて博士前期課程および後期課程に進学。微粒子材料およびその作製プロセスの開発が専門分野。2019年3月に博士号取得し、同年4月から現職。2020年7月から2022年7月までオランダ・ユトレヒト大学にゲスト・リサーチャーとして留学。
研究分野:化学工学、界面化学、材料プロセス、微粒子材料、ナノ粒子
研究内容:目には見えない小さなナノ粒子を集めて新しい材料を開発する
ひとこと:「化学・バイオ工学科で、一緒に次世代のナノ粒子材料を創りましょう!」
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渡邉 賢Masaru Watanabe
出身:福島県いわき市
教授
明治大理工学部に入学後、大学院修士課程に進学。1995年に東北大大学院工学研究科化学工学専攻博士課程に編入学、1999年同専攻同過程を修了、博士(工学)取得。同年、東北大工学部助手、2000年工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター助手、2006年准教授、2018年より教授。この間、2005年に文科省海外先進教育研究実践プログラム研究員としてドイツ・カールスルーエ研究所に派遣。水とCO₂中の反応による未利用資源の有効利用に対し、社会実装を目指したプロセス開発を実施。企業共同研究や、持続可能な社会に欠かせない農工連携に積極的に取り組む。
研究分野:化学工学、超臨界流体、資源変換、水熱、未利用資源
研究内容:廃棄物(身の回りに眠る価値)を活かす技術を生み出す。
地球に優しいグリーンなプロセスを創り出す。ひとこと:「水と二酸化炭素を活かす技術を創り出そう」
東北大工学部に入学後、大学院に進学。1992年3月に化学工学専攻修了、工学博士。その後、工学部助手に採用、工学研究科准教授を経て2011年4月より教授。学生時代は重質油等の噴霧燃焼のシミュレーションに関する研究に従事。その後、高効率石炭ガス化複合発電(IGCC)における飛灰生成の予測、製鉄用コークスの品質予測、カーボンブラック(すす)の凝集形態の制御、自動車の噴霧塗装の塗着効率の予測、ナフサクラッカー反応器のファウリング(汚損)防止など、数値計算を援用した各種工業プロセスの現象の解明と効率化に取り組む。