東北大学 工学部 化学・バイオ工学科

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見学コースB

研究室公開総合研究棟 6階 604号室

マイクロデバイスによる細胞機能解析

応用化学コース電気化学分野(珠玖研究室)
https://www.che.tohoku.ac.jp/~est/index.html

 “生きている1個の細胞”が、我々の研究室のテーマです。生物は、いろいろな働きをする細胞が集まって構成されています。その細胞たちがどのような働きをしているかを解析するためには、1個の細胞の特徴や機能を緻密に計測する必要があります。そのためには、1個の細胞を自由自在に取り扱う技術や計測する装置が必要です。しかし、細胞はとても小さく(1cmの1000分の1くらいの大きさ)通常のピンセットは使用できません。そこで、我々はマイクロ・ナノテクノロジーを用いたマイクロ・ナノデバイスを開発しています。特に、先端がマイクロ・ナノメートルサイズのキャピラリーデバイスを用いることで、1個の細胞を回収したり、局所的に化学物質を投与したりできます。さらに、化学物質を検出できるようにセンサ電極を組み込むことで、1個の細胞が放出する物質や細胞膜に存在する膜タンパク質の機能を調べられます。これにより、抗がん剤の評価や、再生医療における有用細胞の分離・回収も期待できます。このように、細胞の特性を研究するための手法を開発して、工学や医学の発展に貢献することが我々の目標です。また本研究室では、日常のヘルスケアに応用可能なセンサデバイスの研究も行っています。超高齢化社会に突入し健康リスクの高い現代において、体液中の成分を手軽に測定することで日常的な健康管理を可能にするデバイスの開発により、安心安全でスマートな社会構築への貢献を目指します。

ヒトのガン細胞(左)とキャピラリー、マイクロ電極(右)の顕微鏡写真

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