研究室公開化学・バイオ系研究棟 3階 W305号室
シミュレーションで視るナノ材料製造プロセス
化学工学コース物質制御プロセス工学分野(久保研究室)
https://www.che.tohoku.ac.jp/~pcel/indexJ.html
私たちのまわりには、金属や半導体、プラスチック、セラミックスなど、さまざまな材料があります。新しい材料やその作り方は実験室で生み出されますが、それを実際に使うためには“工業レベル”で製造する必要があります。工業レベルの装置やプロセスの大規模化・高速化が求められる環境では、実験室とは違う問題が出てきます。なぜなら、装置の中で流れや温度、濃度の分布が生じ、現象を複雑にするからです。良い品質の材料を効率的に作るためには、このような分布がなぜ生じるのか、品質にどう影響するのかを正確に理解し、制御することが重要になります。
私たちの研究室では、高温・高圧、不透明、微小な条件のために普通の方法では見えない装置内の現象を、光や中性子線、コンピュータシミュレーションを使って“可視化”しています。そして、実験とシミュレーションから得られた知見をもとに、装置の設計や材料製造プロセスの最適化を目指しています。