松本研を志望する方へ

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教育・研究について

松本研究室は、2013年4月にできた研究室で,早10年が経とうとしています。研究活動の主力は学生のみなさんです。定期的な論文紹介や実験報告、輪講などを通じて,学生一人一人の指導に心掛けています。一方で,日々の学生さんとの何気ない対話の中にも,時には実験の生データを見ながら,リアルタイムで議論できる雰囲気も大切にしています。


松本研究室では、実験が自然との対話であるとの認識から,自ら手を動かして実験を行うことを重視します。最近は,予想どおりにならなかった実験を失敗したからと言って報告したがらない学生さんも一部にいるようです。しかし,成功・失敗に関係なく,そこには必ず自然からのメッセージがあります。日々の学生さんとの対話は,その自然との対話の延長であり,学生さんと一緒になって自然からのメッセージに1つ1つ耳を傾けるためには,欠かせないものです。研究とは,そのような自然との対話の中で,自然からの問いかけに,どんな些細なことでも,答えられた時に面白いと思えるものです。


最近は,役にたつからと効率ばかりを重視した薄っぺらな知識を身につけようとする風潮があります。しかし,本当の自分の知識とは,そうした自然からのメッセージを理解するために,結果的に必要だったから勉強したこと,そうして得た1つ1つの“わかった”を地道に積み重ねていくなかで体得されるものではないでしょうか。


何か分からないけど、わくわくする気持ちで研究にまず取り組めるチャレンジ精神を持ち、考えなしでぶち当たった問題を火事場の“バカ”力で解決できる能力を養いたい向上心のある学生さんを歓迎します。


松本研究室では,多くの実験装置を共有しているので,例えば,薄膜合成の実験は,“マシンタイム”と呼ばれる月平均1週間程度,評価は,分析装置の空いている時間を上手に使って行います。そのため,研究室での“コアタイム”というものは原則ありません。しかし,学生さんには,限られたマシンタイムのなかできちんと結果を出すために,より高い主体性を持って計画的に研究に取り組める資質が求められます。研究の成果や進捗,努力の状況を鑑み,個別にコアタイムや研究指導の機会を設定するなど,学生の資質・能力に合った指導を行うことに心がけています。また,試験管やフラスコを使わず,真空機器・機械装置を用いるので,電気・機械操作に抵抗がないことが望ましいと言えるかもしれません。 一方,研究に必要な知識には,「固体科学」や「表面・電気化学」以外にも,「真空工学」や「半導体物理」,「結晶成長理論」など学部であまり学んでこなかったものもあります。 研究テーマによって学生さんごとに異なりますが,固体のバンド構造や分子構造についてスーパーコンピュータを使った計算に関する知識も必要となることがあります。人から教えてもらうことを当たり前とせず,一から教科書を読むなど,そういった勉強に自ら取り組める習慣がきちんと身についていることも重視しています。


研究室の研究方針の性格上,多くの研究テーマにはお手本となる既往の研究や論文・報告は少ないため,自身でその研究分野を切り拓くことが求められる点で,研究室での活動は決して楽ではないことを言わざるを得ません。そのため,それでも,何か分からないけど,わくわくする気持ちで研究にまず取り組めるチャレンジ精神を持ち,考えなしでぶち当たった問題を火事場の“バカ”力で解決できる学生,あるいはそういう能力を養いたい特に向上心のある学生さんを歓迎しています。

その他・研究室情報

松本研究室では,化学を基軸として,物理,材料,電気・電子など幅広い分野からのスタッフ,学生が互いに協力し合いながら,日々,教育・研究に励んでいます。

関連学会:日本化学会、応用物理学会、電気化学会、日本化学会、触媒学会、表面科学会、日本結晶成長学会、アメリカ材料学会(MRS)、酸化物エレクロニクス国際会議(WOE)、酸化物表面国際会議(IWOX)、コンビナトリアル材料科学技術国際会議、フラックス成長研究会、イオン液体討論など。

研究内容等を見て松本研に興味をもった方は、是非,松本をはじめ研究室スタッフまでコンタクトを取って下さい。研究室見学も随時受け付けています。

研究発表の場としては,応用物理学会がホームグランドです。他にも日本化学会や表面真空科学会,日本結晶成長学会,アメリカ材料学会(MRS),酸化物エレクロニクス国際会議(WOE),酸化物表面国際会議(IWOX)やコンビナトリアル材料科学技術国際会議,フラックス成長研究会,イオン液体討論会があります。

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