ナノハイブリッド素材の創製
ナノハイブリッド素材の創製
ナノ粒子のハイブリッド化研究を中心に、10 nm以下のいわゆるシングルナノ粒子の新規合成法の開発、液晶、ベシクルや、無機-無機や有機-無機ハイブリッドナノ粒子(ナノコンポジット)の合成、素材表面のナノヘテロ構造制御、素材のメソポア、ナノポア制御などの研究に取り組んでいます。

主な研究テーマ
- メカノケミカル法を用いたゼオライト合成と触媒反応への応用
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ゼオライトは結晶性多孔質メタロシリケートであり、固体触媒として広く用いられています。私たちは、ゼオライト合成において「メカノケミカル法」という独自の合成手法を確立することで、従来の手法を用いて合成したゼオライトとは異なる触媒特性を示すゼオライトの開発を行っています。
- メタンを低級オレフィンへ直接転換可能な多孔質金属酸化物触媒の創製
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メタンは、メタンハイドレートなどとして存在する豊かな資源です。メタンをより高級な炭化水素へと効率良く転換できれば、石油資源の代替となることが期待されます。私たちは、メタンを低級オレフィンへと直接変換する触媒として、ゼオライト担持金属触媒に着目して研究を行っています。
- 粒子形態を制御した金属酸化物ナノ粒子の合成
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粒子の形態を制御することで機能性金属酸化物ナノ粒子の開発を目指しています。最近では、ソルボサーマル法によりIn3+およびCl-が高濃度な条件でスズドープ酸化インジウム(ITO)ナノ粒子を合成することで、Cl-の吸着によりITOナノ粒子表面での不均一核生成を誘起し、単結晶でありながら表面に凹凸のあるナノ粒子の合成に成功しました。