バイオマスの分類

バイオマスとは・・・ 「再生可能エネルギー資源」
分類が2通り存在する
  • 可食部
    • ・・・食用となるもの
  • 非可食部
    • ・・・食用とならないもの
  • 生産系(生産資源系)
    • ・・・エネルギー変換を目的として栽培するもの
  • 未利用資源系
    • ・・・農林、水産系における残渣や家庭ごみなど
    • 通常は廃棄されているもの
可食部のバイオマスは食糧との競合、生産系バイオマスは
他の土地の利用形態との競合を考える必要があります。
それゆえ、「未利用資源系のバイオマス」の変換は、
食糧を競合せずに都合がよいといえます。
さらに、残渣部分を変換することで、廃棄物量の削減も達成でき、
環境面においても都合がよいといえます。
 
そこで、ここ冨重研究室は現在、
"植物油"、"木質系のバイオマス"の変換技術の開発
に力をいれて取り組んでいます。

植物油バイオマス

Fatty Acid Glycerol Glycerol 菜種油、オリーブ油、ヒマワリ油など植物油の主な成分は
"トリグリセリド"と呼ばれる物質です。このトリグリセリドとは、左図のように
1分子のグリセリンに、3分子の脂肪酸がエステル結合した構造となっています。
このトリグリセリドの反応には、左図のようなものがあります。
  • 加水分解 ・・・ 脂肪酸グリセリンが生成
  • エステル交換反応 ・・・ 脂肪酸メチルグリセリンが生成
本研究室では、トリグリセリドの処理により生じた物質の
有効利用のための変換技術の開発を行っています。
その中でも特に、 についての研究を行っています。
(化合物をクリックすると詳細ページへ移動します。)

木質系バイオマス

・・・ 主成分:セルロース、ヘミセルロース、リグニン
本研究室では、木質系バイオマスを有用な物質へ変換できる触媒の開発にも力を注いでいます。

その中でもヘミセルロースを由来とする"テトラヒドロフルフリルアルコール(THFA)"から、
ポリマーの原料として期待が高まっている"1,5-ペンタンジオール(1,5-PeD)"への
選択的な変換を可能とする触媒を開発いたしました。
ヘミセルロース (図をクリックすると詳細ページへ移動します。)
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