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現在、ガソリンや灯油などの液体燃料や、ペットボトルや繊維などの化学原料の多くは、石油から作られています。
しかし、将来的な石油資源の枯渇や、地球温暖化への影響といった観点から、石油資源の代替になりうるものとして、
液体燃料や化学原料の合成に大きな役割をもち、さらに再生可能で地球環境にもやさしい「バイオマス」が注目されてきています。
また、天然ガスもうまく変換することで液体燃料になることから、大きな可能性があると考えて利用を検討しています。

しかし、バイオマスや天然ガスは、石油と比べると変換が難しく、また石油の変換で用いていた技術や触媒の適用も困難です。
実用化のためには、これらの物質を効率よく変換できる新たな技術や触媒の開発が必要となります。
そのため、私たちは実際にたくさんの触媒を作り、活性試験や構造解析の結果を基に、新しい有用な触媒づくりに役に立てています。

将来的に、液体燃料や化学製品の原料が石油から再生可能資源へと転換し、同時に水素社会が到来する可能性があります。
その場合でも、多様な再生可能資源から水素を作ることができれば、地球温暖化問題にの解決に寄与できるため、
その実用化に向けても挑戦していきたいと考えています。