"1,3-プロパンジオールの収率38%"を達成しました。
水素化分解とは、C-O結合を切断し、水素が付加する反応のことを言います。
グリセリンを水素化分解することで、1,3-プロパンジオールもしくは1,2-プロパンジオールを作ることができます。これらはPET類似樹脂原料としての役割が
期待されている物質です。

本研究室では、Ir-ReOx/SiO2を用いることで、


現在は、他のバイオマスへの応用も視野に入れ、さらなる研究を行っています。

グリセリンの酸化は、反応物の酸素が安価なため、非常に注目されています。
酸化生成物は多種多様であるため、特定の物質への選択的な酸化を可能とする触媒反応の開発が求められています。

本研究室では、数ある酸化生成物の中から、高付加価値を持つ物質、ジヒドロキシアセトンに着目し、
"グリセリンをジヒドロキシアセトンへ選択的に酸化する触媒の開発
"
を行ってます。

■グリセリン
■バイオディーゼルの製造



○ 近年、石油枯渇問題や環境問題などの観点からバイオマスが注目されており、特にバイオディーゼルは再生可能でクリーンな燃料として注目されています。
しかし、バイオディーゼルを製造する際、グリセリンが全生成物の10 wt%副生することが問題となっています。
グリセリンの用途は限られているため、バイオディーゼル製造プロセスの経済性を向上させるためには、グリセリンを高付加価値物質に変換することが求められています。
■グリセリンの変換

<酸化>

<水素化分解>

 バイオディーゼル製造における副生成物
○3つのヒドロキシ基をもつプロパントリオール
○性質:生分解性、高保湿性など
○用途:医薬品、化粧品、甘味料など
○製法:プロピレンから合成、石鹸製造の副生成物