酵素の構造解析と分子デザイン

Structural elucidation and molecular design of enzymes and proteins

 酵素は、生体内の化学反応を加速してこれを常温で円滑に進める触媒であり、その加速の度合いは106倍〜1015倍にも達します。生物は、その内部でおこる何千種類と言う化学反応の一つ一つに対応する何千種類もの酵素を作りだし、生命活動を円滑に営んでいます。生物は酵素の作用なしで生命活動を維持することは不可能です。そうした酵素の中にはわたしたちの生活に有用なものが多数存在しますが,それらの多くは未発掘のままです.わたしたちは,そのような未発掘の有用酵素の探索に鋭意取り組み,ユニークな性質をもつ新しい有用酵素を多数取得してきました.そのようにして得られたわれわれオリジナルの酵素を用いて,遺伝子工学やタンパク質工学の技術を駆使することにより,酵素の卓越した触媒機構や特異性の秘密を解き明かす研究,酵素機能をさらに向上させる酵素分子設計の研究などを行なっています.

主な内容

新しい酸性セリンプロテアーゼ セドライシンの触媒機構に関する研究
・耐熱性エステラーゼの触媒機構と分子設計に関する研究(準備中)
BAHDアシルトランスフェラーゼファミリーの特異性発現と触媒機構に関する研究


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