新しい酸性セリンプロテアーゼ
セドライシンの触媒機構に関する研究

Structure and mechanism of sedolisins

   
     
  私たちが青葉山の土壌から分離したAlicyclobacillus sendaiensis strain NTAP-1株の生産する耐熱耐酸性コラゲナーゼKumamolisin-Asは,酸性領域でコラーゲンを特異的に分解するセリンプロテアーゼです.この酵素の特異な触媒活性機構を解明するため、酵素の結晶構造解析を行いその分子機構を解明するとともに、それを基にした酵素の機能改変に成功しています。

一連の研究により,Kumamolisin-Asがなぜコラーゲンに特異的に作用するのかを立体構造の上から説明することができました.

   
     

   

さらに本酵素がHis-Glu-Aspで構成されるユニークな触媒トライアドを有し,セリンプロテアーゼとアスパラギン酸プロテアーゼの触媒戦略を併用する新しいタイプの酵素であるも明らかにしました.

この酵素の反応最適pHを酸性から中性にシフトさせることにも世界で初めて成功しました.同様の研究を耐熱性エステラーゼなどでも進めています。

   
       

Back - Go to Top

Copyright Nakayama Lab. Tohoku University All Rights Reserved.