1.コーヒー生豆からのカフェイン除去プロセスの最適化
コーヒーの含有成分の1つであるカフェインには、覚醒作用・疲労回復・集中力向上などの効果がある一方で、過剰摂取による依存症や胎児への悪影響が懸念されています。近年かカフェイン除去(デカフェ)を行った製品も多く販売されていますが、通常のデカフェプロセスでは、コーヒー生豆から、カフェインと同時にコーヒー本来の味わいを決定する重要な成分も失われることがあります。
本研究室では、このデカフェプロセスに超臨界CO2を用いることで、コーヒー生豆へのダメージを極力抑えつつ、高効率なカフェイン抽出手法を検討しています。このとき、最適な前処理方法を施したコーヒー生豆について超臨界CO2によるカフェイン抽出処理をし、企業等とも連携することで味わい評価も行っています。