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ノビレチンとは

古代はクレオパトラの時代から愛され、ローマ法王の命を救ったことで世界中の注目を集めたローヤルゼリー。時を経た今も絶大な人気を誇る健康食品です。このローヤルゼリーには、いったいどんな成分が含まれていて、身体のどこにいいのかを、あらためてご紹介しましょう。

 ローヤルゼリーとは

ミツバチの自然の営みの中から生まれるのがローヤルゼリー。タンパク質や必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど数多くの有効成分を含んでおり、健康補助食品として有名です。また、生薬としての研究も多数行われ、下記のような様々な薬理作用が発見されてきました。

ローヤルゼリーの主な薬作用
 

ローヤルゼリーの抗認知症効果の検討

ノビレチンを活用した機能性食品開発の為に、ノビレチンの作用を増強することの出来る天然資源を探索したところ、ローヤルゼリーにノビレチンのCRE依存的転写活性上昇作用を増強することが明らかになりました(Fig. 1)。

そればかりではなく、ローヤルゼリー自身にも顕著なCRE依存的転写活性上昇作用を有することを発見しました(Fig. 2)。このことから、 ローヤルゼリーもノビレチンと同様にアルツハイマー病治療に有効な生薬資源のひとつであることが証明されました。

表1

表2ローヤルゼリーの機能性食品への応用を目的として、ローヤルゼリーのCRE依存的転写活性増強作用をさらに強める天然物の探索を行いました。その結果、ローヤルゼリーに数種の天然物(シークァーサー、イチョウ葉、紅景天、フェルラ酸)を混合することにより、単独使用に比べて相乗作用が認められました。興味深い点は、ローヤルゼリー以外の成分は、低濃度域においてはCRE依存的転写活性作用を全く示さなかったが、これらの天然物を混合することによりはじめて、ローヤルゼリーの作用が顕著に増強されるということです。

これらの結果から、PC12D細胞のCRE依存的転写活性においては、ローヤルゼリー単独で用いるよりも、混合して用いるほうがより効果的であることが明らかにされました。

なお、本実験に用いた実験材料は、ジャパンローヤルゼリー(株)から提供を受けたものです。