認知症の予防および治療を目指して

当開発部門は、認知症の主要疾患であるアルツハイマー病の有効で安全な治療の主要疾患であるアルツハイマー病の有効で安全な治療手段の確立を目指し、 アルツハイマー病の予防および治療に有効な機能性食品の開発に必要な基礎および応用研究を最先端技術を用いて展開しています。

東北大学 客員教授   大泉 康 (おおいずみ やすし)

東北大学 客員教授   大泉 康 (おおいずみ やすし)

  • 認知症に悩んでいる全ての方に朗報! 我々の研究により、
    「認知症の予防・改善」に繋がる驚異的なデーターを公表致します。
  • 認知症の患者が増え続ける今日、研究者として食品から認知症改善に繋がる策はないものか、日々研究していた
    結果、ついに驚異的なデーターを発見しました!多くの方にこの事実をお伝えいたします。

大泉研究室「アルツハイマー等の認知症の予防・治療法の確立をめざして」

最近の「ライフサイエンス財団」の調査によれば、「アルツハイマー病等の認知症の予防・治療法の確立」が医療現場で重要課題のトップにランクされるに至った。
その理由として、きわめて深刻な病気にもかかわらず、その予防・治療技術がいまだ開発されていないからである。

我々は、10数年前からアルツハイマー病の予防・治療の技術開発をめざし、独自の新戦略に基づいて研究を行ってきた。その戦略とは、次の5つの条件を満た す天然物質を見い出すことである。1.記憶障害を改善する天然物質 2.Aβの脳への沈着を抑制する天然物質 3.Aβの神経毒性を抑制する天然物質 4. コリン作動性神経を再生させる天然物質 5.低分子でニューロトロフィック作用を示す天然物質 その結果、新しいタイプのアルツハイマー病の予防・根本治療 方法を確立するために最も有望な物質として、陳皮(温州ミカンの果皮)の成分ノビレチンを発見することに最近成功した。

ノビレチンは、次の6種類の記憶障害モデル動物全てにおいて抗認知症作用を示した。
1.急性アルツハイマー病モデルラット 2.慢性アルツハイマー病モデルマウス(アミロイド前駆体蛋白質トランスジェニックマウス) 3.コリン作動性神経変性を 伴う嗅球摘出誘発性記憶障害モデルマウス 4.アセチルコリン受容体遮断薬誘発性記憶障害モデルマウス 5.NMDA受容体遮断薬誘発性記憶障害モデル マウス 6.総頸動脈結紮脳虚血モデルマウス

一方、ノビレチンの抗認知症効果の作用メカニズムの研究も急速に進展している。神経細胞を用いて記憶にとって重要な細胞内シグナル伝達及び記憶に深く 関わっている受容体の遺伝子発現に対するノビレチンの効果の詳細な解析を行い、その分子作用メカニズムの解明を進めている。

我々は、現在これらの研究成果に基づいて、認知症の予防・根本治療に役立つ機能性食品の開発に力を注いでいる。そのひとつのアプローチとして、健康食 品のなかで、ノビレチンの抗認知症効果をさらに強める作用(相乗作用)を示す食品の検索を試みた結果、ローヤルゼリーに、顕著なその効果を発見した。この ようなノビレチンの機能性食品への応用開発研究の一環として、私をプロジェクトリーダーとする国のプロジェクト研究である「平成20年度新たな農林水産政策を 推進する実用技術開発事業」(3ヵ年)における「未利用みかん果皮の抗認知症成分活用技術と高付加価値の開発」の研究を推進した。さらに、「平成23年度農 林水産物・食品の機能性等を解析・評価するための基盤技術の開発」(3ヵ年)における「柑橘類果皮を利用した抗認知症機能性食品の開発に向けた基盤技術 の開発」が本年採択されたので、その研究の進展が多方面から注目されている。

WHAT’s NEWS 「農林水産省委託プロジェクトに採択されました!」

平成23年8月、大泉康教授を研究統括者とし、静岡県立大学を中核機関とする「柑橘類果皮を利用した抗認知症機能性食品の開発に向けた基盤技術の開発」 が農林水産省委託プロジェクトとして採択決定し、当研究室も分担機関として参加しております。
本プロジェクトでは、柑橘類の果皮の成分「ノビレチン」が認知症の改善に期待されることに着目し、抗認知症機能性食品の実用化に取り組んでいきます。
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