研究内容
RESEARCH TOPICS

地域の未利用資源をスマートに活用する地域展開型化学システム工学の開拓
従来の化学産業は、化石資源から燃料やプラスチックなどの製品を大規模集中生産により安定して効率よく低コストで製造することで発展してきました。しかし化石資源は枯渇が心配されると同時に紛争などの情勢により入手難易度が左右されることもあります。一方で日本は山林や川、海といった自然資源には恵まれています。今後は自然資源が豊富な地域において、適切な規模で、効率よく地域循環圏を構築して製品を作り大事に使っていく持続的な社会が求められることから、従来の事業の計画手法やコストを下げる戦略に変革が必要です。本研究室では、時代の要請に応える新展開として、地域循環圏構築に向けた化学システムの設計手法とツールの開発を目指しています。単独の化学プラントの設計の学問から、複数のプラントと消費者、そして資源の生産者となる一次産業(農業、水産業、林業など)を繋いで持続的に価値を生み出す化学システムの設計の学問へ。学際的な環境で様々なシミュレーションツールを駆使し、社会の様々なプレイヤーと共に新分野の開拓を進めています。
社会実装を視野に入れた研究開発戦略の策定
in preparation