大井研究室
環境保全センター・研究部門・東北大学大学院工学研究科・応用化学専攻
 

二酸化炭素,ジオール,ジハロゲン化アルキルからポリカーボネートの直接合成

 

一気圧の二酸化炭素からポリカーボネートが高収率で生成.
二種類のアルキル鎖を交互に有するポリカーボネートの合成が可能.

 

S. Oi, K. Nemoto, S. Matsuno, and Y. Inoue, Macromol. Rapid Commun., 15, 133 (1994).


銅(I)および銀(I)塩触媒による末端アルキン,二酸化炭素,臭化アルキルからアセチレンカルボン酸エステルの直接合成

 

末端アルキンからアセチレンカルボン酸エステルがワンポットで合成可能.
アルキンと銅塩から銅アセチリドが生成し,それが二酸化炭素と反応しているものと推測.
有機銅化合物と二酸化炭素から触媒的にエステルを得る初めての例.

 

Y. Fukue, S. Oi, and Y. Inoue, J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1994, 2091.


銅(I)塩触媒によるジイン,二酸化炭素,ジハロゲン化アルキルからポリ(アルキルアルキノエート)の合成

 

二酸化炭素から直接ポリエステルの合成に成功した極めて珍しい例.
ジイン,二酸化炭素,ジハロゲン化アルキルが交互に規則的に重合する.
脂肪族ジインでは収率が低下する(原因不明).

 

S. Oi, Y. Fukue, K. Nemoto, and Y. Inoue, Macromolecules, 29, 2694 (1996).

 

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