超臨界流体とは・・・



 超臨界とは、物質固有の状態点である気液臨界点を超えた温度・圧力領域にある

非凝縮性高密度流体と定義されます。超臨界流体の特徴は、分子の熱運動が激しく、

しかも密度を理想気体に近い希薄な状態から液体に対応する高密度な状態まで連続

的に変化させることが可能であり、密度の関数として表せる多くの平衡・輸送物性の制

御ができることです。圧力を変えてもあまり密度が変化しない通常の液体に比べ、超臨

界流体においては微小な圧力の変化が、流体としての性質に大きく影響を及ぼすこと

になり、換言すれば単一溶媒ながら混合溶媒に相当する溶媒調整も可能となります。